お客様の声
 

風薫る五月

さて今回は私、入社5年目の製造部Sが担当します。三恵製薬の歴史のほんの一部についてお話させてください。

昭和21年築の港区南麻布の社屋を現在の池上に移転する際、昭和初期からのいろいろな製品の資料が出てきて、若い社員はびっくり、中高年社員は懐かしさのあまりしばし引越作業が中断するような状態でした。なかでも昭和初期から発売されていた肥満症治療薬「バゼット」のリニューアル版、漢方製剤の「バゼットピンク」が広告掲載された19727月号「月間平凡」には驚きでした。表紙が「天池真理」と「沢田研二」、付録の「平凡ソング」という冊子の1曲目には小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」という具合に私でもぎりぎり、かすかに聞き覚え、見覚えがある芸能人たち...。

先輩に聞いたところによると当時は「痩せるくすり」として大変ヒットし、芸能人をコマーシャルに使うほど人気を博した商品になり、週刊誌や女性誌にも多くの広告が掲載されていたとのこと。

 しかし、私が入社した当時には人気を博した「バゼットピンク」は健康食品などのダイエット食品に圧され売上が徐々に下がり、平成17年に製造中止を決断せざるを得なくなってしまったのです。

今でも時々「バゼットピンク」についてお問い合わせいただくのは、きっと「メタボリック」が話題になっているからでしょう。今、「バゼットピンク」が生き延びていたら皆さんのお役に立てていたのではないか...。と唇を噛締める先輩...。

そんな姿を見ながら私は、昭和57年から現在に至るテタリスシリーズを原点から見直すとともに、誇りと自信を持って新製品開発に全力を傾ける決意をした次第です。

初めてのブログで力が入ってしまい、ごめんなさい。

次回はもっと軽めのお話ができるようにしたいと思っている製造部Sでした。

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